セミナーやイベントの案内で「ネットワーキング」と書かれていても、何をする時間なのかイメージしにくいですよね。
ネットワーキングとは、人とのつながりをつくり、情報交換や交流を通じて関係を育てる活動です。
仕事に役立つ情報を知りたいのか、相談相手を見つけたいのかによって、適した交流の場や話す内容は変わります。
この記事では、ネットワーキングの意味やメリット、自分に合う交流の場と始め方を解説します。
意味やメリットを押さえたうえで、自分に必要なつながりと無理なく始められる方法を考えてみましょう。
ネットワーキングとは?意味と交流会や営業との違い

ビジネスでいうネットワーキングは、人と出会い、お互いの仕事や関心を知り、関係を育てていく活動です。
異業種の人との出会いに限らず、同じ業界の人との情報交換や以前からの知り合いとの交流も含まれます。
名刺交換もその入口の一つですが、交換した枚数だけで関係が深まるわけではありません。
相手を知り、自分についても知ってもらうやりとりを重ねることが、ネットワーキングの基本です。
ビジネスパートナー、異業種交流会、営業とネットワーキングの違いは、次のように整理できます。
| 言葉 | 意味や目的 | 具体例 |
|---|---|---|
| ネットワーキング | 人とのつながりをつくり、関係を育てる活動 | 情報交換、紹介、SNSでの交流 |
| ビジネスパートナー | 事業や共通の目的のために協力し合う相手・関係 | 共同開発や共同提案に取り組む相手 |
| 異業種交流会 | 異なる業種の人が集まる交流の場 | 業種を越えて話すイベント |
| 営業 | 商品やサービスを提案し、取引につなげる活動 | 課題の聞き取り、提案、商談 |
協力相手や関係性の違いは、ビジネスパートナーの意味と選び方でも解説しています。
異業種交流会は、ネットワーキングを行う場の一つです。
営業活動のなかでネットワーキングを行うこともあり、両者はきっぱり分けられるものではありません。
ただし、交流した相手に商品を売り込むことだけを目的にすると、相手の関心や話したいことを見落としやすくなります。
また、セミナーのプログラムにある「ネットワーキング」は、参加者同士で交流する時間を指す場合もあります。
ネットワーキングの目的とメリット
ネットワーキングで得たいものは、人によって異なります。
情報、相談相手、取引や協業の接点という3つの目的から、自分の仕事にどのようなつながりが必要かを考えてみましょう。
異業種の情報や視点に触れられる
普段の仕事で接する機会が少ない業界の話を聞けることは、ネットワーキングのメリットの一つです。
異なる業界の人が顧客の要望や業務の工夫をどう捉えているかを知るというのは、自社の仕事を別の角度から見直す材料になります。
採用に悩んでいる経営者の場合
他業種の経営者に「求人票にはどのような仕事内容や働き方を載せていますか」と聞いてみましょう。
自社の求人票と比べることで、応募者に伝えられていない仕事の魅力や条件を見直すヒントになります。
他社の方法をそのまま使うのではなく、自社の規模や顧客、働き方に合っている部分を考えることが大切です。
仕事の相談相手を見つけるきっかけになる
ネットワーキングは、仕事の悩みや疑問を話せる相手と知り合う入口にもなります。
- 同じ経営課題に向き合う経営者
- 自分の仕事に必要な分野に詳しい人
例えば、社内に同じ立場の人が少ない経営者にとって、組織づくりや業務改善について経験を交換できる相手は心強い存在です。
ただし、一度会っただけで相談できる関係になるとは限らないため、互いの専門や関心を知るところから始めましょう。
業務として相談や作業を依頼する場合は、対応範囲や費用を別に確認する必要があります。
取引先や協業相手と接点を持てる
自社の仕事を知ってもらい、相手の事業や課題を知ることは、取引や協業を検討するきっかけになります。
協業の例
Web制作会社と広告運用会社が互いの得意分野を知ることで、顧客への共同提案を考えることもできます。
最初から仕事の依頼がなくても、必要になったときに相談できる相手として思い出してもらえる関係は意味があります。
ただし、出会いと受注は別の段階であり、取引へ進むには双方のニーズや条件が合うことが必要です。
具体的な取引先や協業先の探し方を比較したい場合は、ビジネスマッチングの仕組みと選び方も参考にしてください。
今の仕事で、知りたい情報、相談できる相手、事業上の接点のどれが不足しているかを考えてみましょう。
必要なつながりが十分にある場合は、今ある関係を深めることから始めるのも一つです。
ネットワーキングを実践できる場
ネットワーキングは、特別なイベントだけで行うものではありません。
セミナーや交流会、知人の紹介、SNSなど、自分が交流しやすい場や方法を選べます。
セミナーや交流会で参加者と話す
セミナーや交流会は、共通のテーマに関心を持つ人と話すきっかけをつくれる場です。
セミナーでは、講義を聞く時間とは別に、参加者同士で話す時間が設けられることもあります。
業務改善のセミナーなら、講義の感想をきっかけに「どのような業務を見直したいですか」と聞くことで、仕事上の関心を共有しやすくなります。
参加前には、対象者やテーマ、交流時間の有無、参加費、営業・勧誘に関するルールを確認しましょう。
交流会の形式や選び方について詳しく知りたい方は、異業種交流会の種類と選び方をご覧ください。
知人の紹介や仕事上の交流でつながりを広げる
知人の紹介や取引先との日常的な情報交換も、仕事上のつながりを広げる方法の一つです。
紹介を相談する際は、「誰か紹介してほしい」だけでなく、どのようなテーマで誰と話したいのかを伝えると、知人も相手を考えやすくなります。
顧客や取引先に紹介を依頼する手順を知りたい方は、リファラル営業の意味と進め方も参考にしてください。
例えば、「採用について経験を交換できる経営者と話してみたい」のように、目的を具体的に伝えてみましょう。
継続して経営者同士で交流する組織を探す場合は、経営者コミュニティの種類と選び方も参考になります。
SNSの投稿やコメントを通じて交流する
SNSでは、仕事上の関心や取り組みを発信し、他の人の投稿に反応することから交流を始められます。
- 相手の投稿に反応する
具体的な感想や質問を添えて、共通のテーマについてやりとりするきっかけをつくる - 自分の仕事や関心を発信する
何をしている人なのかを伝えて、相手が話題を見つけやすくする
フォロワーの数だけを目標にせず、今後も情報交換をしたい相手とのやりとりを大切にしましょう。
面識のない人へ同じような営業メッセージを何度も送ることは、相手を知るための交流とは異なります。
ネットワーキングを始める4つのステップ
始める際は、多くの人に会うことよりも、自分の目的と最初に取る行動を決めることが大切です。
次の4つのステップで、交流の前から交流後までの動きを整理してみましょう。
知りたいことや相談したいことを一つ決める
まずは、交流を通じて知りたいことや相談したいことを一つ考えてみましょう。
目的が決まると、話してみたい相手や自分から伝えたい内容も見えてきます。
- 知りたいこと
どのような情報や経験を聞きたいか - 話してみたい相手
どのような仕事や経験を持つ人か - 自分が共有できること
相手に役立ちそうな経験や情報は何か
例えば、人脈を広げたいのであれば、「同じ規模の会社を経営する人に、採用の工夫を聞きたい」というくらい具体的なところまで整理してみましょう。
目的に合う場や交流方法を一つ選ぶ
目的が決まったら、目的に合った場や交流方法を一つ選んでみましょう。
| 目的 | 場や交流方法 | 最初にすること |
|---|---|---|
| 共通のテーマについて話したい | セミナーや交流会 | 参加者に関心や感想を聞く |
| 特定の経験を持つ人と話したい | 知人への紹介相談 | 目的や話してみたい相手を伝える |
| 少しずつやりとりを始めたい | SNS | 投稿に感想や質問を添える |
参加する場を選ぶ際は、テーマや対象者が自分の目的と合っているかを確認しましょう。
最初から複数の場へ参加するよりも、実践できる場から一つ選び、交流しやすい方法を確かめると取り組みやすくなります。
自己紹介をして、相手の仕事や関心を聞く
自己紹介では、仕事と今回話してみたいテーマを短く伝え、その後に相手の仕事や関心を聞きましょう。
長いサービス説明から始めるより、相手が話しやすい話題を共有する方が、互いを知るきっかけになります。
セミナーでの会話の例
中小企業向けにWebサイトの制作をしています。
今日は問い合わせにつながるサイトづくりの話を聞きたくて参加しました。
関心のあるテーマなどありますか?
返答を聞いたら、関心のある点について質問を一つ重ねてみましょう。
自社の商品を提案するかどうかは、相手の課題や希望を聞いてから判断し、話せる範囲で情報を共有することが大切です。
お礼の連絡やSNSで交流を続ける
今後も話したい相手とは、意向を確かめたうえで連絡先やSNSを交換しましょう。
交流後は、会話に出たテーマに触れてお礼を伝えると、相手が誰と何を話したかを思い出しやすくなります。
お礼の連絡の例
先ほどは採用についてお話しいただき、ありがとうございました。
募集内容の伝え方がとても参考になりました。
また情報交換ができればうれしいです。
SNSで相手の発信に反応したり、関連する情報を共有したりすることも、接点を保ち続けるコツです。
さらに話したいテーマが双方にある場合は、内容を伝えたうえで次に話す機会を相談してみましょう。
交流会で何を話すか、次のアポイントをどう相談するかを学びたい経営者の方には、後半でAKEY会の研修と交流後の支援を紹介しています。
ネットワーキングでよくある質問
言葉の違いや初対面で話すことへの不安が残っている方もいるでしょう。
ここでは、始める前に気になりやすい2つの疑問に答えます。
ネットワークとネットワーキングの違いは?
人との関係について使う場合、ネットワークは人と人のつながり自体、ネットワーキングはそのつながりをつくり育てる活動を指します。
| 言葉 | 具体例 |
|---|---|
| ネットワーク | 仕事上の知り合い同士のつながり |
| ネットワーキング | 紹介を受けて話す、継続して情報交換する |
人見知りでもネットワーキングはできますか?
人見知りでも、自分が話しやすいテーマや方法を選ぶことで取り組めます。
以下のポイントを参考にしてみてください。
- 一度に多くの人と話すことを目標にせず、関心のあるテーマで一人と情報交換することから始めてみる
- 質問を一つ用意したり、共通の知人を通じて紹介してもらったりすることで、最初の話題を考えやすくなる
- 話すことに負担を感じる場合は、SNSで仕事に関する発信やコメントをするのも一つの方法
経営者のネットワーキングを支援するAKEY会
経営者同士の情報交換を続けたい方や、交流会をどう活用するか学びたい方には、当メディアを運営する株式会社AKEY CONSULTINGの「AKEY会」も選択肢になります。
AKEY会では、経営者同士が交流する場に加えて、入会後の研修やSNSを活用した交流後の接点づくりを支援しています。
入会後の研修で交流の進め方やアポイントの取り方を学べる
AKEY会では、入会後に交流会の活用方法を学ぶ研修を行っています。
- 交流会への向き合い方
マインドセットや立ち回り - アポイントの取り方
交流から次の対話につなげる方法 - SNSの活用
交流後の接点づくりに使う方法
交流会で何を話すか、次のアポイントをどう相談するかを学べるので、出会いを次の対話につなげたい経営者に適した支援です。
参加者のXやFacebookをリスト化し、交流後のつながりを支援
AKEY会では、参加者のXやFacebookのアカウントをリスト化し、フォロワー増加を目的とする施策を実施しています。
会ったときの情報交換に加えて、SNSで相手の仕事や関心を知り、交流後も接点をつくるための支援です。
ただし、こうした施策はフォロワー数の増加や受注を約束するものではありません。
参加を検討する際は、研修や交流後の支援が自分の目的に合うかとあわせて、費用条件も確認しましょう。
| 費用の項目 | 金額・条件 |
|---|---|
| 初期費用 | 10万円 |
| 月額会員料金 | 5万円 |
| 12か月分の会員料金 | 60万円(月額5万円×12か月) |
| 初年度の合計 | 70万円(初期費用+12か月分の会員料金) |
| 会員の対象交流会の追加費用 | 追加参加費・食費の負担なし |
対象となる交流会の範囲や、入会・継続の条件は、参加相談の際にご確認ください。
「経営課題について情報交換できる相手を探している」「交流の進め方を学びたい」など、目的を添えると知りたい条件を具体的に相談できます。
研修内容や参加条件、対象交流会の費用について確認したい方は、ぜひAKEY会へお問い合わせください。
まとめ|目的に合う接点からネットワーキングを始めよう
ネットワーキングは、人と出会い、互いを知り、関係を育てていく活動です。
まずは知りたいことや相談したいことを一つ決め、自分に合う場や方法で交流を始めてみましょう。
経営者との継続的な情報交換や、交流の進め方を学ぶ支援を求める方は、AKEY会への参加についてご相談ください。

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