実際のビジネスマッチングでは、どのような行動が受注や紹介、協業につながるのでしょうか。
成果の出方は、参加する場だけでなく、会いたい相手の整理、提供価値の伝え方、出会った後の行動によって変わります。
そのため、成功例は成果数字だけでなく、課題・行動・成功要因まで分けて見ることが大切です。
本記事では、AKEY会で企業同士の受発注・紹介・協業につながった5社の成功例を紹介します。
ビジネスマッチングの成功例5選|AKEY会で生まれた受注・紹介・協業
ビジネスマッチングの成果は受注だけでなく、紹介や協業などさまざまな形で生まれます。
ここでは、AKEY会で成果につながった5社の事例を、課題・行動・結果・成功要因に分けて紹介していきます。
| 企業 | 参加前の課題 | 接点から行ったこと | 公開されている結果 | 成功要因 |
|---|---|---|---|---|
| RASHISA 事例を見る | 営業効率と再現性のあるチャネル | 具体的な採用支援事例を共有 | 初参加で発注意向、後日プロジェクト開始 | 利用場面が伝わる具体性 |
| プラス 事例を見る | 名刺交換後の個別営業 | 信頼ある紹介と進行を活用 | 10社以上と契約、紹介案件も発生 | 紹介者の信頼と関係継続 |
| LiNew 事例を見る | 交流をビジネスへつなげにくい | 共催イベントで顧客事例を共有 | 2,400万円受注、14社と商談 | 第三者の具体例と課題の一致 |
| 管理のプロ 事例を見る | 継続的なビジネス接点 | 30回以上参加し連携を拡大 | 60件超の商談、複数の収益機会 | 継続参加と信頼構築 |
| brex 事例を見る | 福祉とBPOをつなぐ仕事づくり | 受注・発注・協業へ展開 | 月数十万円の売上増、協業と給与向上 | 相互関係と資源の補完 |
※こちらは2025年3〜5月に公開されたAKEY公式インタビューをもとにした個別事例で、掲載時点の本人発言を要約しています。AKEY会における平均値や同様の成果を保証するものではありません。
株式会社RASHISA|具体的な事例を伝えて初参加で即受注
株式会社RASHISAは、成果報酬型のテレアポ代行と法人向け資料制作を手がける企業です。
同社は、集客や営業活動の効率に課題を感じ、再現性のある新しい営業チャネルを探していました。
- 参加前の課題
集客・営業活動の効率化と、再現性のある営業チャネルの開拓 - 取った行動
自己紹介で営業代行の説明に加え、TikTokを使った採用支援の具体例を共有 - 公開されている結果
初参加の場で発注意向が示され、後日の打ち合わせを経てプロジェクトを開始 - 事例から読み取れる成功要因
相手が自社での利用場面を想像できる、具体的な事例を短く伝えたこと
初参加時の自己紹介では、営業代行というサービス名だけでなく、TikTokを使った採用支援の事例まで説明していました。
具体的な自己紹介によって、参加者が自社のニーズとの共通点に気づき、後日の打ち合わせを経てプロジェクトが始まりました。
この事例から分かるのは、短い自己紹介でも、「誰のどの課題を、どのように解決したか」まで伝えると、相手が自社で活用できるかを判断しやすくなることです。
会社やサービスの説明だけで終わらせず、相手の課題と重なりやすい具体例を一つ用意しておきましょう。
株式会社プラス|信頼ある紹介を生かし10社以上と契約
株式会社プラスは、サブスクリプション型の補助金コンサルティングを提供する企業です。
同社は交流会で名刺交換をした後、自ら個別のアポイントを取って商談へ進めていました。
- 参加前の課題
名刺交換後に個別アポイントを取り、信頼関係を一から築く営業スタイル - 取った行動
ファシリテーターや信頼関係のある経営者による紹介を活用 - 公開されている結果
AKEY会を通じて10社以上と契約し、つながりから派生した紹介案件も獲得 - 事例から読み取れる成功要因
紹介者の信頼を起点に、サービスを知ってもらう機会を増やしたこと
AKEY公式インタビューでは、主催者や参加者が自然に紹介してくれるため、交流会に苦手意識があってもご縁を広げやすかったと説明されています。
直接契約だけでなく紹介案件へ広がった点から、信頼のある第三者から紹介されることが、最初の商談を進める助けになったと考えられます。
紹介を受けた後は紹介者の信頼に頼りきらず、自社が提供できる価値と対応範囲を相手へ具体的に伝えることも大切です。
株式会社LiNew|共催イベントで成功事例を共有し2,400万円を受注
株式会社LiNewは、IT事業を中心に福祉事業や飲食事業も展開する企業です。
同社は、大規模な集まりへ参加しても実際のビジネスにつながりにくく、交流の機会を有効活用しにくいと感じていました。
- 参加前の課題
経営者同士の交流を具体的なビジネスへつなげにくいこと - 取った行動
AKEY会との共催イベントで、既存顧客5名がSESサービスの導入事例を共有 - 公開されている結果
1時間で2,400万円を受注し、その後14社と商談、年間1,200万円の案件も成立 - 事例から読み取れる成功要因
既存顧客が具体例を伝え、参加企業が自社の課題との共通点を確認できたこと
※2,400万円の受注はLiNewとAKEY会が実施した共催イベントの個別成果であり、通常の会食やほかの参加企業における平均的な結果ではありません。
初回の共催イベントには、AKEY会の会員企業とLiNewの既存顧客を含む12名の経営者が参加しました。
既存顧客が導入後の事例を共有したことで、参加企業はサービスの活用場面と導入後の結果を具体的にイメージできました。
高額な契約を急いで提案する前に、既存顧客の事例や試行結果など、相手が判断できる材料を示すことが重要です。
株式会社管理のプロ|継続参加から60件超の商談と複数の収益機会へ
株式会社管理のプロは、管理部門に特化したフリーランス人材のマッチングと、バックオフィス業務のBPOを手がける企業です。
初回参加時は知人がいないことへの不安がありましたが、その後も継続して参加し、接点を広げていました。
- 参加前の課題
知人がいない場へ参加する不安と、継続的なビジネス接点の確保 - 取った行動
累計30回以上参加し、案件紹介、受発注、BPO連携へ関係を広げた - 公開されている結果
60件超の商談、参加から1か月以内に見込みを含む1,000万円規模、継続収益 - 事例から読み取れる成功要因
一度の参加で判断せず、少人数の交流を重ねて複数の連携方法を探したこと
※1,000万円規模という数字には見込みが含まれます。確定した売上だけを示す数字ではありません。
AKEY公式インタビューによると、30回以上の参加から60件を超える商談へ発展し、案件紹介や受発注、BPO連携が生まれていました。
主力商材の契約だけでなく、代理店契約や提携先としての収益機会にも広がっている点が特徴です。
ビジネスマッチングは、一度の商談結果だけでなく、紹介・発注・協業へ関係が広がる可能性まで見て活用しましょう。
株式会社brex|受発注と協業から福祉×BPOの事業モデルへ
株式会社brexは、事務代行を中心とするBPOと福祉事業を展開する企業です。
同社は企業から受託した事務業務を社会復帰を目指す方へ提供することで、仕事をリハビリの機会として活用する仕組みをつくっていました。
- 参加前の課題
福祉とBPOを連携させ、継続的な仕事を生み出すこと - 取った行動
初参加で協業相手と出会い、ほかの参加企業とも受注・発注の双方へ展開 - 公開されている結果
月数十万円の売上増、福祉連携プラットフォームの協業、給与水準2〜3割向上 - 事例から読み取れる成功要因
受注だけを求めず、互いに発注・紹介できる関係と補完資源を見つけたこと
初参加で出会った経営者とは、brexが受託する事務業務を福祉現場のリハビリ業務へつなげるプラットフォームについて、協業の話が進みました。
ほかの参加企業とは仕事を受けるだけでなく発注する関係も生まれ、掲載時点で月数十万円の売上増につながったと説明されています。
自社が受注できる仕事だけでなく、相手へ発注・紹介できる資源まで整理すると、協業の選択肢が広がります。
ほかの活用事例も気になる方は、AKEY会のお客様の声一覧をご確認ください。
5つの成功例に共通するビジネスマッチングのコツ
5社の結果は異なりますが、成果へ進むまでの行動には共通点があります。
出会いの数だけを増やすのではなく、相手との接点を次の行動へつなげる準備が重要です。
会いたい相手と解決したい課題を明確にする
目的が曖昧なままでは相手を紹介してもらっても、何を相談すればよいか判断できません。
まずは、受注・発注・紹介・協業のうち何を求めるのかを決めましょう。
- 会いたい企業の業種・規模・事業フェーズ
- 相手が抱えていると考えられる課題
- 自社が提供・発注・紹介できること
- 出会った後に提案したい次の一歩
業種名だけでなく、「どのような課題を持つ企業と話したいか」まで整理すると、紹介の精度を高めやすくなります。
自社の強みを相手の利用場面まで具体化する
事業内容を並べるだけでは、相手は自社に必要なサービスかを短時間で判断できません。
RASHISAの事例のように、対象企業、課題、支援内容、結果を一つの事例として伝えることが大切です。
自己紹介へ入れる内容
「〇〇業界の企業に対して、△△という課題を、□□の支援で改善した事例があります」のようにまとめると、相手が自社で利用する場面を想像しやすくなります。
実績数字を使う場合は、対象、期間、条件を合わせて説明し、ほかの企業にも同じ結果が出るような表現は避けましょう。
受注だけでなく発注・紹介・協業の可能性を探る
受注だけを目的にすると、相手がすぐに発注できない際に、その接点を生かしにくくなります。
brexや管理のプロの事例では、受注に加えて発注、紹介、BPO連携など複数の関係へ発展していました。
「何を売れるか」だけでなく、「何を買えるか」「誰を紹介できるか」「どの資源を組み合わせられるか」まで考えましょう。
相手の事業や課題を先に聞くことで、自社が買い手や紹介者になる可能性も見つけやすくなります。
次の打ち合わせや小さな試行を具体的に決める
その場で話が盛り上がっても次の行動が決まらなければ、関係は名刺交換で止まります。
相手の課題と関心を確認したうえで、次回の日程、参加者、確認事項、持ち寄る資料を決めましょう。
進めるときは以下の流れを意識してみてください。
- 情報交換のための30分の打ち合わせを設定する
- 試行できる業務範囲と必要な情報を整理する
- 双方が判断する期限と次の連絡方法を決める
大きな契約を急ぐよりも、小さな試行や共同企画から始めた方が、双方の進め方や相性を確認しやすくなります。
一度で終わらせず継続して関係を深める
初参加で受注した事例は目を引きますが、すべてのビジネスマッチングが短期間で契約へ進むわけではありません。
管理のプロのように継続参加から商談や連携が増えた事例もあり、再会や紹介を通じて信頼が深まる場合があります。
短期の受注だけで評価せず、紹介、再商談、共同企画など関係の進み方も振り返ることが大切です。
成功例だけで判断しない|ビジネスマッチングの注意点
成功例は活用方法を考える参考になりますが、数字だけで参加や契約を判断するのは避けましょう。
実際の取引では、成果が出るまでの期間や条件、契約内容、情報の扱いを個別に確認する必要があります。
成果が出るまでの期間・金額は企業ごとに異なる
成果が出るまでの期間や金額は、提供するサービス、相手の課題、予算、提案内容、参加後の行動によって変わります。
初参加で受注したRASHISAの事例がある一方、管理のプロは継続参加から商談や収益機会を広げていました。
相手のニーズ・決裁権・予算を商談で確認する
会食で意気投合しても、相手企業の正式なニーズや予算、社内手続きが確認できているとは限りません。
商談では、解決したい課題、希望時期、予算、意思決定に関わる人、期待する結果をすり合わせましょう。
- 相手の課題は具体化されているか
- 予算と実施時期は合っているか
- 誰が最終判断するか
- 次回までに何を確認するか
口頭の反応だけで受注と判断せず、提案内容と社内確認の状況を分けて管理することが大切です。
業務範囲・費用・責任・秘密情報を契約前に明確にする
紹介や信頼関係をきっかけにした取引でも、業務条件が曖昧なまま進めると認識の違いが生まれます。
- 実施する業務と対象外となる業務
- 納期、成果物、検収方法
- 費用、支払時期、追加費用の条件
- 双方の責任、解約、損害発生時の扱い
- 秘密情報、個人情報、成果物の利用範囲
共同企画や業務提携では、双方が提供する情報や役割、成果の利用方法も文書で確認しましょう。
強引な営業や無断での情報利用をしない
参加者情報を本人の同意なく営業リストとして利用したり、断られた後も繰り返し連絡したりすると信頼関係を損ないます。
ほかの企業を紹介する場合も、紹介元と紹介先の双方へ目的を伝え、同意を得てから連絡先を共有しましょう。
商談で知った営業情報・顧客情報・技術情報は、相手の承諾なく別の提案や第三者への紹介に利用しないことが大切です。
相手の意向を尊重し、情報を利用する目的と範囲を確認する姿勢が、長期的な関係につながります。
取引条件や秘密情報の扱いを整理する際は、中小企業庁の取引適正化ガイドラインと、知的財産取引に関するガイドライン・契約書のひな形も参考にしてください。
個別の契約判断は必要に応じて専門家へ相談しましょう。
まとめ|成功例を自社の行動に置き換えよう
5社の成功例に共通していたのは、出会いの数ではなく、目的、具体的な価値、次の行動、継続する関係を意識していたことです。
成功数字だけをまねるのではなく、自社が誰のどの課題を解決でき、何を発注・紹介・協業できるかへ置き換えて考えましょう。
そのうえで、次の打ち合わせや小さな試行を具体的に決め、相手との信頼関係を積み重ねることが大切です。
AKEY会の現在の会食形式やセッションについては、AKEY会の開催内容をご確認ください。
自社の目的に合うか、具体的な活用方法を相談したい方は、お問い合わせフォームからご相談ください。

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